フライや炒めもの、焼きそば、ハンバーグといった、たくさんのお料理には欠かせないウスターソース。その深い味わいは、お料理の隠れた味の決め手として、家庭の台所でもとても役立っていますよね。
でも、ウスターソースを使うレシピを見つけたときに、お家にウスターソースがなかったり、いざ使おうと思ったらなくなっていたりすることってありますよね。中濃ソースの方が好みで、ウスターソースを常備していないご家庭もあるかもしれません。
そんなときでも心配無用。ウスターソースがない時に役立つ、代わりになる調味料をご紹介します。
ウスターソースはどんなソース？
ウスターソースは、さまざまな果物や野菜、スパイスを一緒にして、ちょうど良い味になるように調整したあと、時間をかけて熟成させることで生まれる調味料なんです。
この特別なソースは、中濃ソースやとんかつソースとは違って、果物や野菜をとても細かくしてピューレのようにすることで、流れるようななめらかさと軽やかな食感を生み出しているんですよ。
日本農林規格（JAS）で定められている通り、ウスターソースは基本の作り方で中濃ソースやとんかつソースといくつか共通する部分があります。
★ウスターソースの主な成分
– 味を決める成分：塩、砂糖（カラメル色素も含まれています）、酢など
– 果物・野菜：にんじん、玉ねぎ、トマト、にんにく、りんご、プルーン、レモンなど
– 辛味を加えるスパイス：唐辛子、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、ショウガなど
– 香り高いスパイス：ローレル、タイム、セージ、クミン、シナモン、クローブなど
ウスターソースがない時の選択肢
中濃ソース
ウスターソースが手に入らない時も、中濃ソースがあれば大丈夫。ウスターソースの代わりにぴったりで、使っても味わいはほとんど変わりませんよ。
中濃ソースは元々少し甘めで、少し粘りがあるのが特徴ですが、醤油を少し加えれば、甘さを自分好みに調整することができますね。
●材料
– 中濃ソース：大さじ1
– 醤油：小さじ1
ケチャップ
ケチャップはその酸味と甘みで、ウスターソースの風味をよく再現してくれます。
ハヤシライスやカレー、パスタなどの洋食に使うと、自然に溶け込んでくれますよ。加熱することで甘みが引き立つので、もし少し辛味が欲しいときは、胡椒を足すといいでしょう。
●材料
– ケチャップ：大さじ1
– 醤油：小さじ1
– 胡椒：お好みで
とんかつソース
とんかつソースも、中濃ソースとよく似た特徴を持っていますが、もう少し甘みと粘り気が強いんです。お酢を加えることで、とろみを抑えたり、甘みを控えめにすることが可能です。
●材料
– とんかつソース：大さじ1
– 醤油：小さじ1
– お酢：お好みで
焼肉のたれでのやさしい工夫
焼肉のたれは、ニンニクやリンゴなどのフルーツと野菜、香辛料をふんだんに使っていて、ウスターソースの成分にもよく似ていますから、もしウスターソースが手元になければ、焼肉のたれで代用することができますよ。
醤油もすでに入っているので、さらっとしていて使いやすいですね。辛さにバリエーションがあるので、辛めがお好きなら辛口を選んで、ウスターソースに近い風味を楽しめます。甘めのたれなら、醤油を少し足して味を整えるのがおすすめです。
●材料
– 焼肉のたれ：大さじ1
– 醤油：お好みで調整
お好みソース・たこ焼きソース・焼きそばソースでのアイデア
お好みソースやたこ焼きソース、焼きそばソースはウスター風味を基本にしていて、特に甘みが際立っています。辛味を加えることでウスターソースの味わいに近づけることができますよ。
旨味成分として、かつおだしや昆布だしを含んでいることもあり、和食との相性も抜群です。もし家に余っているなら、ウスターソースがない時の代わりに使ってみるのもいいですね。
●材料
– お好みソース・たこ焼きソース・焼きそばソース：大さじ1
– 醤油：小さじ1
– 胡椒：お好みで
オイスターソースを使った工夫
オイスターソースはウスターソースに見た目が似ていて、牡蠣や砂糖、醤油、香辛料を基本とした原材料で作られています。
豊かな旨味と香辛料が特徴で、ウスターソースの酸味に比べると、甘みととろみがより強いです。お酢を加えることでウスターソースに近い味わいになりますし、甘みが強いと感じたら醤油で調整してみるといいでしょう。
●材料
– オイスターソース：大さじ1
– お酢：小さじ1
– 胡椒：お好みで
– 醤油：お好みで調整
まとめ
様々なお料理に合わせやすく、豊かな味わいを加えてくれるウスターソースですが、使いたいときに代わりになるものはいくつかあります。和食なら醤油、洋食にはケチャップ、中華料理にはオイスターソースなど、お料理の種類に合わせて選べる代替品をご紹介しました。
お料理初心者さんや、もっと自信を持ちたい方にも使いやすい代替材料をお伝えしましたね。SNSで他の方のアイデアを見ると、いろいろな組み合わせを試している人が多いのも分かります。
自分で少しアレンジを加えてみることで、お料理の楽しさや可能性がぐんと広がるかもしれませんよ。
