最近、パクチーへの人気が高まり、たくさんの方がご自宅でエスニック風味の料理に挑戦されていますね。
特に、タイで生まれたナンプラーは、このような料理には欠かせない存在で、お家にいつもストックしておく方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、日本ではナンプラーが手軽に手に入るわけではなく、見つけるのが難しいこともあります。
エスニック料理の大切な味わいを添えるこの独特の風味がなくなってしまうと、とても寂しい気持ちになることもあるでしょう。
そんな時に役立つ、ナンプラーの代わりとなる便利なアイデアをこちらでご紹介したいと思います。
ナンプラーの起源とその魅力
ナンプラーは、タイの伝統を感じさせる調味料で、「ナム」が水を、「プラ」が魚を意味しています。名前の由来が示すように、塩をまぶして発酵させた魚から作られるのが、この調味料の特徴です。
日本にも、「魚醤（ぎょしょう）」や「魚醤油（うおしょうゆ）」、「塩魚汁（しょっつる）」など、似た原材料と製法で作られる調味料があり、これらも長い間、人々に親しまれてきました。
ですが、大豆を主原料とした醤油などの調味料が保存しやすいことから、魚を使ったこれらの調味料は少しずつ日常から遠のいてしまいました。
それでも、地方によっては今でも大切にされている郷土料理があります。
ナンプラーと日本の魚醤類とは大きな違いはないのですが、ナンプラーは特にその生臭さや独特な風味で知られ、エスニック料理に欠かせない魅力を加えています。
魚のうま味がギュッと詰まったその味わいは、料理に深みとコクをもたらし、タイの家庭ではどこでも愛されている調味料なんですよ。
ナンプラーの代替品のアイデア
アンチョビと薄口醤油で作る魅力的な味わい
ナンプラーがない時、代わりにアンチョビと薄口醤油を使ってみてはいかがでしょうか。
イタリアの家庭では親しまれているアンチョビは、小さなカタクチイワシを丁寧に塩漬けにし、その後発酵させてオリーブオイルで保存されます。
この方法で、アンチョビは長い間、その美味しさを保ち続けるんですよ。
パスタやピザ、サラダ、パンといった様々なヨーロッパ料理に加えられることも多く、そのほどよい塩気と風味が、ナンプラーの良い代替えになり得るんです。
そして、薄口醤油もおすすめです。薄口醤油はその名の通り、色が淡く香りも穏やかで、お料理を美しく見せながら味も守ってくれるんです。
特に、素材の味を大切にしたい煮物やお澄まし汁などに使うと、食材本来の風味を引き立てつつ、もう少し洗練された味わいを楽しむことができますよ。
アンチョビと薄口醤油を組み合わせることで、ナンプラー特有の塩味や魚介の発酵した風味の代わりになり、お料理により豊かな味わいを加えてくれます。
この二つを使えば、お料理に深みと複雑さが生まれ、さらに食材の味もより一層引き立ちます。
ナンプラーをお探しの時や、ちょっと新しい味に挑戦したい時には、ぜひアンチョビと薄口醤油を試してみてくださいね。
●使う材料
– アンチョビ：お好みで
– アンチョビのオイル：小さじ1～2
– 薄口醤油：大さじ2
レモンと薄口醤油で作るエスニック調味料
ナンプラー独自の魚の風味はありませんが、この素敵な組み合わせでエスニック料理に欠かせない風味を再現できます。
魚の独特なにおいが苦手な方でも楽しめる、ナンプラー風の風味を簡単にお家で作ることができるおすすめの方法です。
●用意する材料
– レモン汁：大さじ1/2
– 薄口醤油：大さじ1
イカの塩辛と薄口醤油で作るやさしいブレンド
ナンプラーの特有な生臭さと塩気を、日本のイカの塩辛で味わうことができます。
この代替え方法は、ナンプラーの味を求めている方にぴったりです。
もっとエスニックな風味を際立たせたい時は、レモン汁を足すことで、料理に深みと華やかさを加えます。
●用意する材料
– イカの塩辛（汁）：小さじ1
– 薄口醤油：大さじ1
– レモン汁：お好みで加える
オイスターソースと薄口醤油で作るやさしいミックス
オイスターソースは、牡蠣の濃厚な風味と旨味が魅力のソースです。
ナンプラーに似た風味と旨味を再現したい時に、この組み合わせがとても良い選択です。
ただし、オイスターソースには甘みも感じられるので、料理によっては、塩分を加えて味を整える必要があるかもしれません。
使う時は、最後の塩加減を心地よく調整してみてくださいね。
●使う材料
– オイスターソース：小さじ1
– 薄口醤油：大さじ1
– 塩：お味に合わせて調整してください
白だしだしと薄口醤油で作る心温まる代替調味料
白だしは、かつおだしや他の魚介出汁が含まれていて、魚の生臭さを避けながらも、日本人の舌に馴染む優しい味わいを提供します。
ナンプラーに比べると少し控えめな味わいかもしれませんが、それでもナンプラーの雰囲気を感じることができる、素敵な代わりになります。
●使う材料
– 白だし：大さじ1
– 薄口醤油：大さじ1
– レモン汁：お好みで加えてみてください
まとめ
ナンプラーは、まだ日本で広く知られているわけではないかもしれませんが、似たような調味料である魚醤が昔からあり、地方によっては魚醤を気軽に見つけられる場所もあります。
エスニック料理に欠かせないナンプラーですが、味の好みは人それぞれで、家庭によってはナンプラー特有の風味が好まれない方もいるかもしれません。
ですが、適した代替品を見つけることで、その独特な風味をやさしく抑えながら、エスニック料理独自の楽しい雰囲気を味わうことができます。
そんな代替品を使ってみること、ぜひ試してみてくださいね。
